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今月のオツマミとアルヘンティーノの話

さて、いきなりですが質問です。

我がコメドールでは、タコライス以外にも
ほぼ毎月【月替わりオツマミ】というのをやっているんですが

ご存知でしょうか?

そこから人気が出て、定番のメニューになった料理もあるのです。

過去の料理は
↓↓↓
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で、今月11月の月替わり料理は
『ミラネッサ』というアルゼンチンのカツレツです。

レシピは簡単。

牛でも豚でも鶏でも、タマゴとじのパン粉で肉を揚げるだけです。

ただソレだけでは芸がないので、コメドールでは特製ソースやら塩コショウなんかで十分に下味をつけてから
カラって揚げています。そしてアルゼンチンっぽい特製ソースを添えてお出しします。


さて、このミラネッサですが
アルゼンチンは、世界で一番牛肉が美味いと言われるくらいなので
牛を使う事が多いのですが

豚を使ったトンカツなら「ミラネッサ・デ・セルド」
鶏でカラっと揚げたなら「ミラネッサ・デ・ポジョ」
牛でガッツリいったなら「ミラネッサ・デ・カルネ」

そんな風に最後の名詞が変わるのです。
という事は、ミラネッサ=カツ?という意味かと思うかもしれませんが
直訳すると、ミラネッサ=ミラノ風(イタリアの)という意味のスペイン語なのです。

さぁ教科書通りの講釈はコレくらいにして
ここからは、僕の独断と偏見に満ち満ちたアルヘンティーノ(アルゼンチン人)の話をはじめましょう!




それは、南米のパリとも言われるアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに訪れた時に感じた事です。

まず首都である《ブエノスアイレス》からイチャモンつけていきます。



スペイン語でbuenos(良い)aires(空気、風)
という事は、ブエノスアイレスに住んでる人にドコに住んでるの?
と聞いた時に返ってくる答えを全部日本語で言うと

「俺、イイ風に住んでるぜ」 ?

めっちゃカッコつけるやん。

そんなカッコつけどもは、南米の中でも現地の人との混血の比率が少ない事からくる
「余は、正当なヨーロッパの血を受け継いでいるのじゃ。近隣の下賎な南米民と一緒にしないでくれたまえ」的なプライドの高さを持っています。
ドラゴンボールのベジータみたいなもんです。

そのプライドの高さ故か、街中歩いててもアイツら避けへんから
人にぶつかりまくりですよ。

ソレはまさに、北斗の拳のラオウの如く
「うぬの軟弱な攻撃など避けるに値せぬわっ」
ってカンジで、すれ違う時に半歩ズレる。かわす。というディフェンスの基本すら使おうとしません。
基本、天上天下唯我独尊。
「我が覇道を邪魔するものは倒すのみ」の精神で、真っ直ぐブレることなく歩いてきます。

なので、アルゼンチン人の徒歩をキャプテン翼で例えるなら
日向くんの強引なドリブルです。



そんな我の強いアルヘンティーノだからか知りませんが
ことサッカーにおいては、あんまりサッカーに興味のない僕でも知ってるくらいの
凄いストライカーを輩出しています。
マラドーナとかメッシとか。

多分、あの人らは日向くんみたいに強引なドリブルで相手を蹴散らし
タイガーショット(後にネオタイガーショット。そして雷獣シュートへと進化するが基本的にただ思いっきり強く蹴るだけ。しかし威力は抜群で
雷獣シュートにもなると大木をもヘシ折る、そんじょそこらの鉄砲以上の破壊力を秘めている。)並の、すんごいシュートでゴールを奪う事ができるのでしょう。知らんけど。

そんな悪魔的な能力をもつアルゼンチンストライカー達ですが、聞く所によると
大木をヘシ折る驚異的なフィジカルを生み出せるのは、やはりメンタル面に秘密があるようです。

ブエノスアイレス(良い風)で、サッカー留学をしてた若き日本人サッカー選手に聞いた話なのですが
アルゼンチンストライカーは、決定的な場面で2回3回とシュートを外しても
俺にボールを回せとアピールするらしいのです。

これが日本人選手なら「うわっ!またシュート外してもた!!監督に怒られるー」「俺、今日調子悪いんかな?パス回してくれた皆に申し訳ないなー」
とかクヨクヨ悩んじゃう所なんでしょうが
彼らは、そんなヤワで弱気な思考回路は持ち合わせていません。
自分のミスだとは考えません。

「アイツのパスのタイミングが1秒遅かった」「だから俺は悪くない!悪いのは俺以外だ!」
そうやって人のせいにします。なのでヘコんだりしませんし、ましてや自分が失敗したなんて夢にも思わないのです。

そんな風にへこたれない、良い意味でのワガママメンタリティを持ち合わせているので
2度や3度、チャンスを逃した後のシュートであっても、思い切りよく蹴れるというものです。

そして何度シュートを外しても、1点でも点を取り、ゴールネットを揺らそうもの
「ほら、俺スゴイ!」となるのです。見習いたくなる程の超ポジティブシンキングです。



どうでもイイ話が長くなってきたので
もう1つだけアルヘンティーノのベジータ並に、プライド高い話をして終わりにしたいと思います。

これも、ブエノスアイレス(良い風)に住むアルゼンチンと日本のハーフの男性から寄せられた証言です。

成人するまでを日本で過ごし、大人になってからアルゼンチンに移り住む事になった彼は
見た目は外国人、中身は日本人。そんな、名探偵コナンくんにも似たアイデンティティーを持つ彼も
常日ごろ「アルゼンチン人プライド高いなぁ」と思いながらアルゼンチンでの日々を暮らしていました。

そんな彼は、趣味でボクシングをやっているのですが、ソレはジムでの練習中に起きました。

2人1組でパンチを打ち合い、ガードしたり避けたりする練習だったのですが
ひとつだけ決まり事があり、狙うのは顔だけというルールでした。
ディフェンスの練習の一環なのでしょうか?まぁ普通に顔面を狙っての殴り合いをしてたのですが

そこで、彼の中の悪魔が不意に囁きました。
「ボディがガラ空きだぜっ!!」と。

それは、勿論そうです。ボディを狙ってはイケナイ練習なのですから。

彼は、迷いながらも手はず通りの練習を続けていたのですが
プライド高いアルゼンチン人をやっつけろ!という悪魔の囁きか
はたまた、どんなリアクションするんやろ?っていう崇高なる好奇心ゆえなのか

誘惑に負け、遂に彼はノーガードのミゾオチに思いっ切りボディーブローを入れてやりました。



するとどうでしょう?
今まで激しく打ち合っていた相手は、ピタっと止まり
何も言わず、しゃがみ込み、解けてもいない、くつ紐を結び直したのです!!

もうバレバレです。痛かったんやん!
痛くないアピール下手すぎるやろ!?ってなもんです。

不意打ちであれども、相手にダメージを見せまいとする、この誇り高さ。見習いたいものです!


ハイっ。という訳で今月の
月替わりオツマミは

~目指せ!誇り高きワガママボディ!!
太っても俺は悪くない!~
【アルゼンチン風ミラネッサ】

ミラネッサ

です。
普通に美味しいので、是非ご賞味あれ!!




PS
アルゼンチンは、お肉もワインも美味しいし
ブエノスアイレスの街並みの綺麗だし
めっちゃイイ所です。
また行きたいです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ではでは

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