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第39回大正エイサー祭り

ダラダラとフェイスブックの画面をスクロールさせていたら

アイフォンで『いつまでも』って入れて、予測変換してみ?
みたいな投稿があった。

最近、機種を変えた事もあって試してみたら

こんな言葉あんのか?って言いたくなる

『いつ魔』

伊藤さんの妻、略して

『伊妻』

そんなんがでてきた後

『いつまでもあると思うな親と金』って出てきた。

まぁなー。と思った。

年に一度、大阪の大正区で行われる、先祖供養の
エイサー祭りは
最初は20~30人程度の身内イベントだったらしい。

40年前。
僕が生まれる10年前には
まだ沖縄差別があったらしくて、住む所も自由に選べんかってんて。この日本で。

言葉も違う。文化も違う。若干顔立ちもちゃう。
そんな土地に、文字通り 沖縄から海を越えてやってきた若者たちは

共に、励まし助け合い
【生きていく】為に青年団を作って
故郷を思い出し、エイサーを踊り泡盛を飲み絆を深めあったとさ。

っていう、美談だけでは終われんくらい大変な事も

そらぁー、もー、ケッコーな苦労もあって

当時は、同じ身内だと思ってた沖縄出身の先輩らに
「恥ずかしいからヤメロ!」「沖縄ってバレたら、俺らまで迷惑。」みたいなカンジ

差別や孤独に立ち向かおうと団結したらしたで
身内やと思ってた人から文句言われて

前門の虎、後門の狼的な
差別と非難のダブルパンチでKO寸前ギリギリの所を仲間達で協力して生きてきたんやろなー。
なんかある種のドキュメンタリー?戦い?やなぁと、僕は思う訳です。

ほんでまぁ、そんなこんなではじまった身内イベントも年月が経つに連れて
人が人を呼び、大きくなり。
差別もなくなった頃に、幸か不幸か、一転して沖縄ブーム。

今では、一日に万単位の人が来るモンスターイベントになりました。

で、その魔物を飼ってるのが、僕のオトンら。
元青年の現オッサンオバハン達。

沖縄に帰ったメンバーも入れば、新しく入ったメンバーもいるけど
確実に最初よりは少なく、そして確実に歳を取ったイベント実行委員達。

ちょっと想像したらわかるけど、イベントの実行委員ってのは
結婚式を数十組まとめて一箇所でやる、幹事みたいなもの。

チョー大変。それに還暦メンバーが主となってるから
肉体的にもしんどいし。いっつも赤字やし。

だから、もう止めようかって話も出てるみたい。

大事に育てたら魔物になって逆に食い殺されたー!
そんな、映画とかにありそうなシニカルな結末になりそう。

それを聞いた時、沖縄の方言で
なんか返そうと思ったけど、方言なんて全然わからんから
とりあえずオー!ジーザス!!って心の中で叫びました。

僕の両親は、沖縄出身やけど
僕自身は、ダウンタウンしか自慢する事がないような尼崎って街で生まれ育って

喋りも関西弁やし
別に差別とか受けた事も実感もないし
沖縄の文化や歴史とかも、正直あんまり興味ない。

左肩にシーサーのタトゥー入ってるけど
純沖縄人やったら、多分そんなん彫らへんやろうし

なんか関西人が、ビリケンさんの墨いれてもうたみたいなノリやしね。

沖縄人としての自覚みたいなもんは、1ミリたりとも持ってない訳ですよ。

基地の問題とか沖縄関連のイベントとか沖縄居酒屋にも
あんまりピンとこうへんし。

じゃあ、俺にとって沖縄ってなんなんやろ?

そう考えたらオトンとオカンとか、その周りが
僕にとっての【沖縄】なんやなぁという結論に達したのです。

で、オカンはわからんけど
オトンなんかは、岸和田の連中がだんじりの為に生きてるみたいに
このエイサー祭りに懸けてるから、終わらすのは

ちょっとなー。

別にキライじゃない僕の中の沖縄が、1個減るって事やもんなぁ。

って訳で、前までは距離とってた

エイサー祭りに
僕の中の沖縄に

もうちょっと関わっていこうかなと。

それに、エイサーは
元々が先祖供養の儀式みたいなもんってウィキペディアにも書いてたし。

オトンや小さい頃に可愛がってもらった実行委員会の
がじまるの人なんかは
ある意味、一番近しい先祖やから

供養の先払いしとこうかなと。

順番的にも、ケッコーな確立で先に死ぬやろうし
生前葬的なノリで、生きてるうちに楽しく供養したいんで

僕のオトンの葬式がわりに、毎年楽しく
酒飲んで、踊ったりしながら

良かったら一緒に、ワイワイ供養したってくれませんか?

ほんで、もっと良かったら全然、人手足りてないんで
誰か手伝ってくれませんかねー?

死んだ時に、涙流すん嫌やし
そん時の分の水分を先に汗として流したい所存でありまする!!

そういや、こんな言葉もある事ですし

Rock´n Roll Is Not Dead
オトンらの魂 is もっと Not Dead

まぁ普通に楽しい祭りなんで、良かったらどうぞー

ではでは。

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